ドロップアウト

女子部時代、順風満帆の活動家で通せたわけではなく、
数年間、私は組織の活動に一切出なかった時期があります。
きっかけは、四者合同で行われるとあるイベントにて、リーダーを務めていた私が
男子部の責任者(いかにもモテナイおじさんでした・独身)から叱責を受けたことでした。

そのイベントに招集された女子部員は20代前半の若い子中心で、信心はこれからという感じの
「女子部デビュー」組でした。
組織の活動に興味を持ってもらうため、とっかかりで晴れ舞台を用意して、そこからじっくり
育てて行くという目的があったのです。
このため、女子部のイベント責任者から私は「メンバーが必要以上に男子部とはしゃがないよう
気をつけて見ておいて欲しい・必要とあれば注意を促してください」と言われていました。
その理由は、壮年婦人部から見た時に「遊びに来てるんじゃねぇぞ!」とおしかりを受けるような状況では
先生に申し訳が無い・イベントといえどあくまでもこれは仏事だから。
どこでだれが見ているかもわからない、外部の目もあるので、節度を持って現場にのぞむようメンバーにも
御達しがありました。
このような注意がなされるのは、イベントきっかけで男子部と女子部が恋愛し、すぐ結婚するパターンが
わりにあったからです。
年の若い男女が短期集中で一緒に行動するという事は、ちょっとした合コン状態になります。
女子部サイドとしてはこれから部で活躍を!というところで結婚されてしまうのでは、訓練の場もなく
勿体無いから(これはあくまでも「本人」の成長に対しての勿体無いです)
という理屈です。
で、中に1名おふざけのすぎる女子がおり、行動が目に余るものだったので、私は彼女を口頭で注意しました。
すると彼女はふてくされましたが、逆切れしたように「はいはいわかりましたー」と返事。
イベント終了後、私は男子部責任者から個別で呼び出しをくらいます。
そこで何故、彼女を注意したのかと御叱りを受けました。
私にしてみれば、女子部のラインで「リーダー」を任されていたからやったまでのことです。
素直にそう答えると「君は池田先生から直接その任命を頂いたのか?」と突っ込まれたのです。
唖然でした。なに言ってるのこの人?状態です。
違いますと答えると、「池田先生から直接任をうけたわけでなければ、リーダーとはいえ部員さんとは
上も下もない。同等の立場なのだ!そんな人間が注意したりもってのほかだ。
池田先生に謝れ」と怒られました。
ものすごくショックでした。
女子部のラインでの顛末を、男子部からダメ出しされ、叱られたのです(大笑)。
なによりもショックだったのは、こんなところにまで池田老人の名前が出てきたところです。
いまそれ関係ある?!といったかんじで。
責任者が池田老人の名前を出したのが、とてつもなく高圧的に感じられました。
それさえ出しておけばひれ伏すだろう的な。うまくいえないのですが、本当は個人的な苛立ちだけだろうに
池田老人を大義名分にしかりつけ、私が良かれと思ってやった行いを全否定したことに
私はショックを受けました。
学会は権威主義では無い、と事あるごとにいいますが、こんな馬鹿権威主義のカンチガイ幹部もいるのです。
もちろんほんの一部ではありますが、こんな馬鹿幹部を生みだしてしまう背景は、当時の男子部特有の
軍隊的な組織統制にあったんじゃないかと思います。
後輩に手厳しく指導するあまり、自分がえらくなったと錯覚するのでしょう。
でもそれは、男子部の中だけで通用する話で、ラインが違うのに男子部が女子部をしかりつけるなんて
非常識で異常な事でした。

いま思うと、この男子幹部はとんだカンチガイ野郎。「てめえが言えた義理か!」と言い返してやれば
よかったのですが、当時の私はまだまだ素直で可愛い、ガラスのハートの持ち主だったのですw

私は翌日から会合に出なくなりました。
大きな会合に行くと男子部責任者に会ってしまうので行きたくない。 
怖かったのです。完全に心が委縮してしまいました。
いま思えばこれはPTSDだったんでしょう。
心配した女子部の先輩が家庭訪問に来てくれても、顔を見るだけで涙が止まらないのです。
学会関係者の顔を見るだけで、怒られた時のことがフラッシュバックして、何も考えられなくなる。
この状況はしばらく続き、一ヶ月ほど女子部幹部が入れ換わり立ち替わり家庭訪問をして
くれましたが、私がダメージを負っている事を理解してくれ、無理に会合に来なくても
大丈夫だよと気遣ってくれるようになりました。
又、この件はすぐ方々に広まり、壮婦も巻き込んで件の男子部責任者には厳しい注意があったようです。
後日家庭訪問にやってきて謝罪もありましたが、へらへらとした感じで
「そんなに真に受けると思わなかった。ごめんなさい。まだまだ修行中の凡夫の身だから許してよ~」などと
言っていました。
当然、許す気になんてなれませんでした。
尚、その男子部責任者が私を叱った理由は、おふざけのすぎる女子部員から
イベント打ち上げの席で(私から叱られたと)泣きつかれたからで、10歳以上も年下の女子に
相談をうけたことでのぼせあがり、何やらカンチガイをおこして暴走してしまったようでした。 
(おふざけ女子部員は、イベントで一緒だった若い男子部員とほどなく結婚しました)

ひとり、数カ月にわたって毎週のように家庭訪問にきてくれた幹部がいて
その方は常にこう言っていました「自分と池田先生との間に、他人を入れちゃいけないんだよ」と。
自分と師匠の間が揺るがなければ、組織の現場でどんなひどい事・辛い目にあったって乗り越えて行ける。
あなたにも、まっすぐ師匠を見つめてもらいたい。 師匠はいつでも弟子を見守ってくださってる。
先生は全部わかってくださってるんだよ。
(思わず太字にしてしまいましたw これ、いろーんな幹部からいわれたので)
間に誰人も入れない、「師匠と私」という、強い信心をしてもらいたい。
そうじゃなきゃ勿体無いよ? 小さな事にとらわれて、広宣流布の波に乗り遅れてしまう。
活動の1日は、非活の100日だよ(それだけ修行が遅れるという意味)。
件の男子幹部なんて関係ない。師匠と自分という基盤ができていれば、取るに足りない事じゃないのと。

これも、残念ながら私には全然響かない指導でした。
師弟観がない人間にそんなこといわれても、だったし、
「師匠と私」で外野を完全シャットアウトしろだなんて、私には無理でした。
組織であった非常識や抗議したくなるような出来事・見過ごせない言動などを”なかったことにしてしまえ”だなんて。
傷ついた私の心なんかどうでもいいのか?
先生は全部わかってくださってる、って、そんなおまじない私には効果ありませんでした。

覚醒後に「なるほどなぁ」と思ったのですが、この「自分と池田先生との間に他人を入れない」も
強固なマインドコントロール手法だったんですね。
問題から目をそらさせるために、「究極の理想の師匠だけ見てなさい」って事で全てを解決にもっていく。
決してそこで問題意識をこじらせないよう、「思考停止」へと促しているように感じられます。
池田老人=究極の理想の師匠をスケープゴートにして、問題の本質的な解決を遠ざける。
単純にやりすごしているだけなのに、そうとは捉えない。
師弟観がきっちりある人は、これで組織内のどんな理不尽なことも乗り切って行くんだからたいしたものです
(褒めてません)。

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