幸福王女(1)

池田老人の随筆などで、女子部は「創価王国の幸福王女」と表現されていました。
当時はぜんぜん気にしてませんでしたが「創価王国」ってことは、
当然池田老人は国王気どりだったって事ですよね・・今更だけど、ぞっとします。

さて、そんな幸福王女。
前回の記事にも書きましたが、創価王国の掟を守りぬいて、40代を迎え婦人部へ「勇退」していく人も
数多くいます。
彼女らの多くは池田老人を師匠と崇め、忠実に幹部の指導に従って来た人達です。
自身も幹部となり、プライベートを犠牲にして組織に尽くしてきた功労者です。

女子部も30代を過ぎると、恋愛について生活指導でうるさく言われる事は無くなります。
活動もしながら適当に遊びもし、外部との交流を保っていた人は30代に入るとわりとあっという間に
縁談がまとまり結婚して行きました。
が、圏幹部以上にもなると、プライベートの時間なんてほぼなく、外部と交流する時間もないので
どうしても縁遠くなってしまうようです。
時間的な問題だけではなく、彼女らの心に潜む「臆病」も原因の一つだと、私は思います。

同級生で主任部長をしていた友人と、30代の頃たまにプライベートで飲みに行きました。
待ちあわせはいつも3つ4つ離れた駅前で、地元のお店はNGでした。
その理由は、地元地域のメンバーに幹部が飲酒しているところを見られてはいけないからでした。
彼女が自主的に気をつけていたのか・上からの御達しなのかはわかりません。
飲みに行くと決まって恋愛観や結婚の話になります。
私は途中数年間、活動を休んでおり、その間に恋愛経験もあったということで
常に彼女から一方的な質問攻めにあっていました。
このとき感じたのが、彼女のリアクションや感想がいちいち「幼すぎる」ということでした。
30代の女友達と話している感覚じゃないんです。高校生くらいの子としゃべっているような感じ。
かわいいとかそういうのを通り越して、ちょっと気味が悪かったです(申し訳ないですが)。
会合で大勢の女子部を前に、壇上でいきいきと大確信で語ってる彼女の姿との落差たるや・・でした。

彼女は結婚願望が強く、20代当時は30歳までに結婚しようと決めていて
「信心のある人と30までに結婚」をご祈念していたとのこと。
しかしその願いかなわず、婦人幹部に指導を受けたところ
「あなたの使命はあまりにも大きい。
 そんなに早く婦人部になってはいけないと、御本尊様が御許しにならないのです。
 自分の使命に生き切った時、必ず良縁が向こうからやってきます。
 よそ見はしないで、 自分の役割を全うしなさい。
 ここで闘いきるとの、あなたの腹が決まらないから、お相手も決まらないのよ」といわれたそうです。
こんな浮世離れした指導が通用するんだから創価って特殊な世界ですよね。
一般社会では考えられません。
彼女はこの指導を受け止め、頑張っているけど「相手が向こうからやって来ない」事に悩んでいました。
当時、気になる相手が組織内にいて、どうしたらいいかと相談を受けました。
告白してもし玉砕したら、その後も会館で会ったりしたときに気まずいし、なんといっても自分の方が
役職が上なので、自分から告白する事を相手がどう感じるだろうか?(退かないか)と彼女は心配して
いました。
私は思わず「祈って、体当たりしたらいいんじゃない?」と促しましたが、彼女は手を大きく横に振って
「だめだめ。恋愛の事は絶対祈らないようにしてるから」と言うのです。
えっ!それどういうこと?と聞き返すと、
「恋愛ごとで、特定の相手の事をいのっては駄目。もし、悪い結果が出た時、御本尊様に不信の念を
 抱くようになってしまう。 特に若い子はそうなり易い。
 相手の幸せを祈るのは良いとして、相手とどうこうなろう(恋愛成就)は祈ってはいけない」と
先輩から指導を受けた事があり、それを守っているとの話でした。
私は呆気に取られました。そんなのってアリ?
「願い(祈り)として叶わざるなしのご本尊様」これがうたい文句、常套句じゃなかったっけ?と。

私は恋愛関係のことを組織の幹部や先輩に相談・指導を受けた事が一度もありません。
ご本尊様への「不信」を起こさせないように恋愛ごとを祈るな、という指導は、えらく乱暴だと
感じました。 けど、現実的でもあると思います。
恋愛ごとはご祈念でどうこうなりません。
生理的に受け付けないとか、フィーリングやタイミングもありますし。
余談ですが20代の頃、一切恋愛感情もあこがれも無かった16歳も年上の男子幹部から
「君の事を祈ってもいいかな?」と聞かれ、意味が解らなかったので「はぁ」と返事。
その数ヶ月後に呼び出され
「君のために100万遍の御題目を挙げ切りました。結婚して下さい」と申し込まれ
ビックリしました。 後で解った事は、当時の男子部では「祈らせて」は愛の告白だった
らしいですw 
独りよがりに100万遍なんて祈られても迷惑なだけ。けれど、私が純粋に池田老人を師匠と
崇めていたならば「そこまで祈ってくれるだなんて!」と感激し、こんな男子部の好意を
受け入れたのか? ・・いや、やっぱり無理です。
のちのち、この100万遍アタックで結婚した組織内カップルが結構いると聞いて驚きました。

結局、池田老人って・組織って、女子部をどうしたかったんでしょうか?
恋愛の自由を20代のうちに奪っておきながら、30代になっても夢見る夢子に対して
「恋愛ごとを祈るな・信心に励んでいれば縁談はむこうからやってくる」なんて期待を持たせて。
全く現実的でない指導ばかり押し付け骨抜きにし、人を好きになるという「機会」も「衝動」も、
そこからの「思慮」も一切合財奪ってしまう。
こっちが相手を決めてやるから大人しく信心してな、って統一教会か!(ツッコミ)
そういえば、私が20代前半当時はまだ「池田先生が決めたお相手」との縁談がありました。
断れない縁談だと聞いた覚えがあります。
当時、新任の婦人部地区担がそのパターンで、遠隔地から嫁入りした30代後半の方でした。
かなり上の幹部だったらしく聡明な雰囲気の方で、私たち女子部を見るといつも声をかけ激励して
くれました。 何かの会合の折に、結婚式までに相手に会ったのがたったの1回だったと聞いて
よくそんなことで結婚決めたなぁ(無茶だわ)と、20代前半の私は内心思ってました。
結婚していきなり同居。失礼乍、それほど大きなお宅では無かったです。
高齢のお姑さんは息子にべったり。数年後、離婚して郷里に帰ったと聞きました。
勿論、こんな話ばかりではなく、うまくいってるパターンの先輩もいます。
だけど、「池田先生が決めたお相手」といわれて、それが使命だと納得して結婚してしまうって
私には当時も今も考えられないことです。 
こんなの、まんま統一教会ですよね。
20年くらい前はこんな縁談話もよく耳にしたのですが、私が30代になった時はもうこのような話を
聞く事は無くなりました。 トラブルが多くなって止めたんでしょうかw 謎です。

話を元に戻します。
件の友人は、かなり理想が高く、ルックス重視。(彼女自身も魅力的な人です)
そういった相手と巡り合って結婚するには、相応の時期に相応の努力が必要でしょう。
年齢が上がってくるに従って、自然と知り合う機会は減りますし(努力すれば別ですが)。
信心・学会活動にひたすらに励んでいれば白馬の王子様が私を迎えに来てくれる・・なんて事を
30過ぎても信じていそうな彼女に対し、私は内心呆れるというか、そういう発想が出来るって
何故?と不思議に思っていました。 口には出しませんでしたが。

組織内の恋愛じゃ何かと面倒かも、という彼女に対し「じゃあ合コンでもする?外部の人とつきあったら
いいじゃない(折伏もできるし)」と私が言うと
彼女は「えっ、今更それは無理」と答えました。
どういう意味?と私が聞くと、外部の男性と何をしゃべったらいいか全然わからないというのです。
つまり、普段から活動しかしてないので、一般男性との話のネタが無いという事でした。
テレビは殆ど見てない・音楽も聞かない・これといった趣味もない・話せるのは組織の事だけという。
私はそのことにもビックリしました。
それであなたは、本当に幸せなの?って。
前にも書きましたが、私の20代後半はリア充を目指し忙しく動きまくっていたので、彼女のような
生き方が信じられませんでした。
本当に、組織一筋。 仕事が終われば各種会合に走り回る。帰宅はいつも23時をまわる。
そこから夜のごん行唱題をし、入浴のち寝る前に創価の書籍を読みながらコンビニスイーツを
御褒美に食べるのが唯一の楽しみと彼女は語っていました。
私にはそれの何処が幸せなのか、全く理解ができなくて、忙しいのはわかるけど趣味の一つくらい
持とうよ!って彼女に言いました。
すると彼女は、うーんと考えてから「でも今更、なにを趣味にしたらいいかわかんない。めんどくさい」と
言ったのです。 「しいて言えば、学会活動が一番の趣味でライフワーク」だと・・。
こう聞いてしまうと、私は思考停止で「あ、この人とは生きる世界が違う」と判断し、それ以上言うのを
止めました。
そしてきっと、組織が何とかするんだろう(いい縁談を彼女に持ってくるんだろう)と考えました。
でなきゃ割にあわなさすぎるよ、とも。

私が当時交際中の主人を無理やり折伏本流したときも、彼女は指導で隣市に行ってたにもかかわらず
入会祈念ごん行会に花束を持ってかけつけてくれました。
誰よりも私の結婚を喜んでくれました。 私はその時、あなたのほうがもっとずっと幸せな結婚を決めるよ!
だって信心のレベルが違うもんって思っていました。
自分には出来ない事(プライベートをほぼ犠牲にし、後輩の指導に奔走)をしている彼女を素直に
リスペクトしていたんです。
ところが一昨年、「女子部を勇退します(未婚のまま婦人部へ行く)」と年賀状に書いてあり、驚いて
電話を入れました。
縁談の話も、ないわけではないが、どれもその気になれないと彼女。
「相手の事言えないけど、40過ぎで独身っていい人残ってないんだよね」と。
婦人部へは、仲の良い県幹部がうつることにしたというので、時期を合わせたとの事でした。
私はがっつり未活婦人部でしたが「婦人部は女子部と全然違うよ。いやになって会合出てない」と
彼女に話しました。
「噂は聞いてる」と彼女。そして「いきなり役職面接があるんだよね」と憂鬱そうでした。
女子部よりは(ワークなので)会合日程も少ないだろうし、恋愛のチャンスじゃん!と私が前向きに言うと
彼女は「もうね、何が良くて何が悪いのかもわかんない。ご祈念していくしかないんだろうね。
すべては”ご仏智”だから」と言いました。
ご仏智・・これまた組織にとって都合のいい言い回しです。

そして現在も彼女は独身です。 
私は覚醒したことをまだ彼女に話していません。 話してもいいんだけど、私は覚醒後でも彼女と変わらず
つきあいたいけど、彼女のような純粋な人からすれば私なぞ「師匠に弓引く敵」でしょうから、
ばっさり切られるのかと思うと、なかなか言い出せないです。
彼女はいまも変わらず、池田老人を師匠だと思っています。
幸福王女のもとに、白馬の王子が絶対に現れない事は、本人が自分で気づくしかない問題なのでしょう。

すべてを”ご仏智”と捉えて生きて行けば、不必要に傷つかずに済むのかもしれませんが
そんな解決方法を「永遠の幸福境涯」とか呼ぶのは、止めて欲しい。
ただのまやかしでしかないんだから。

残酷であっても、真実に気づく方が、彼女の人生はより良いものになると私は信じたいです。

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